青陽(読み)せいよう

精選版 日本国語大辞典 「青陽」の意味・読み・例文・類語

せい‐よう ‥ヤウ【青陽】

〘名〙 (五行説で「青」は春にあたるところから)
① 春の異称初春にいう場合が多い。《季・春》
菅家文草(900頃)二・暮春、見南亜相山荘尚歯会「風光惜得青陽月、遊宴追尋白楽天」
平家(13C前)九「青陽の春も来り、浦吹風もやはらかに」 〔爾雅‐釈天〕
② 春の光。春の陽光
経国集(827)一一・現果詩一首〈空海〉「青陽一照御苑中、梅蕋先衆発春風
③ 春の景色
懐風藻(751)春日翫鶯梅〈葛野王〉「聊乗休仮景、入苑望青陽

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デジタル大辞泉 「青陽」の意味・読み・例文・類語

せい‐よう〔‐ヤウ〕【青陽】

《五行説で青を春に配するところから》
の異称。特に、初春をいう。 春》
春の光。
春の景色。

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普及版 字通 「青陽」の読み・字形・画数・意味

【青陽】せいよう

春。

字通「青」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の青陽の言及

【長沙】より

…省の政治・経済・文化・交通の中心地で,長沙県と望城県を管轄する。古くは青陽と呼ばれ,長江(揚子江)流域から広東に通じる最古の交通路上にあり,嶺南に対する軍事的要衝であったため長江以南で最も早くから発達した都市の一つである。春秋戦国時代を通じて楚国の地で,楚人はみずから商(殷)文化の後継者たることを誇り,周の中原文化と対抗する意識があり,独自の文化を繁栄させた。…

※「青陽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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