首台（読み）くびだい

精選版 日本国語大辞典

くび‐だい【首台】

〘名〙

① 首実検のための首をのせる台。

※越後軍記（1702）三「頸台(クビダイ)八寸四方なり。高さも同前是又三品の居(すゑ)ものなき時は用ふるなり」

② 獄門に処せられた罪人の首をのせてさらす木の台。獄門台。

※越後軍記（1702）三「頸台(クビダイ)に居る時は真中に五寸の釘を打て首を指す」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

くび‐だい【首台】

１ 首実検のために、敵の首をのせる台。
２ 江戸時代、獄門の刑に処された罪人の首をのせて、人々の目に晒さらした台。獄門台。

出典　小学館

世界大百科事典（旧版）内の首台の言及

【首実検】より

…それによれば，髪は水でしめし櫛を入れ，髻（もとどり）に札を付し，その後，討取者が左手で髻をとり，右手で台を持ち将の検知を得るというものであった。ちなみに，首級の証拠書類を首注文，首級を載せる台を首台または首板と称し，これを納めるものを首桶といった。【関 幸彦】。…

※「首台」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」