馬場あき子(読み)ばば あきこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「馬場あき子」の解説

馬場あき子 ばば-あきこ

1928- 昭和後期-平成時代の歌人
昭和3年1月28日生まれ。昭和22年「まひる野」に入会し,窪田章一郎師事。教員生活ののち,53年夫の岩田正と「かりん」を創刊,主宰。61年「葡萄唐草」で迢空(ちょうくう)賞,平成6年「阿古父」で読売文学賞。12年朝日賞。15年芸術院賞。同年芸術院会員。19年「歌説話の世界」で紫式部文学賞。23年日本歌人クラブ大賞。24年「鶴かへらず」で前川佐美雄賞。古典や能への造詣を背景に艶麗な歌境を提示。評論に「鬼の研究」などがある。東京出身。日本女専(現・昭和女子大)卒。本名は岩田暁子。歌集に「早苗」「桜花伝承」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「馬場あき子」の意味・わかりやすい解説

馬場あき子【ばばあきこ】

歌人,評論家。本名岩田暁子。東京生れ。日本女子高等学院(現昭和女子大学)卒。歌誌《まひる野》に参加,窪田章一郎に師事。第1歌集《早笛》(1955年)以下,《地下にともる灯》(1959年),《桜花伝承》(1977年)など,豊かな感性に根差した独自の歌風の作歌活動を展開。また日本の中世文学(特に能)に造詣が深く,評論には《式子内親王》(1969年),《鬼の研究》(1971年)などがある。1978年《かりん》を創刊,主宰。

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