鬘桶(読み)かつらおけ

精選版 日本国語大辞典 「鬘桶」の意味・読み・例文・類語

かつら‐おけ ‥をけ【鬘桶】

〘名〙 (「かづらおけ」とも) 能楽狂言歌舞伎などの舞台で用いる腰掛け。高さ一尺五寸(約四五センチメートル)、直径一尺(約三〇センチメートル)の黒塗り蒔絵の丸桶で、ふたは酒杯として代用されることもある。もとは鬘を入れたものといわれる。つづみおけ。
※わらんべ草(1660)一「つづみおけの中に、つづみを入、則おけにこしかけし、今のかつらおけの事なり」

かずら‐おけ かづらをけ【鬘桶】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「鬘桶」の意味・読み・例文・類語

かずら‐おけ〔かづらをけ〕【××桶】

能や狂言の小道具で、高さ約45センチ、直径約30センチの黒漆塗り蒔絵まきえ円筒形の桶。本来は腰掛けとして使い、歌舞伎でも流用する。腰桶。かつらおけ。

かつら‐おけ〔‐をけ〕【××桶】

かずらおけ

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