TOPプログラム(読み)TOPぷろぐらむ/とっぷぷろぐらむ/てぃーおーぴーぷろぐらむ(英語表記)The Olympic Partner Programme

知恵蔵 「TOPプログラム」の解説

TOPプログラム

IOCが展開する、国際マーケティングプログラム。1業種1企業がTOPスポンサーに認定される。認定には、オリンピック・ムーブメントに対する貢献度が問われる。具体的には金銭的な支援のほか、大会への商品の提供や技術援助など。認定されると、五輪のロゴマークなどを自社の広告に掲載することができる。五輪のスポンサーシップ中、企業が参加できる最高レベルのもので、1985年に始められた。これに該当する85〜88年の協賛企業をTOPI、89〜92年をTOPIIと呼び、オリンピアードの4年間ごとにIOCと契約する。2005〜08年まではTOPVIとなり、スポンサー料は総額約8.6億ドル(950億円)と言われる。IOCの資金集めには十分効果を発揮しているが、協賛金の額が高騰しつつあり制度の存続を危ぶむ声もある。TOPVIのスポンサーは全部で12社。スポンサー会社を近年はワールドワイドパートナーとも呼ぶ。

(真田久 筑波大学准教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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