不実（読み）フジツ

デジタル大辞泉

ふ‐じつ【不実】

［名・形動］
１ 誠実でないこと。誠意や情味に欠けていること。また、そのさま。「不実な恋人をなじる」
２ 事実でないこと。いいかげんなこと。偽り。「不実の申し立てをする」
[類語]不誠実・不まじめ

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ふ‐じつ【不実】

1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
2. ① 誠実でないこと。親切気のないこと。情愛のないこと。また、そのさま。
   1. [初出の実例]「以_二奏事不実_一」(出典：玉葉和歌集‐承安五年（1175）三月六日)
   2. 「この主は不実(フジツ)の者也」(出典：米沢本沙石集（1283）七)
3. ② 確実でないこと。いいかげんなこと。事実でないこと。また、そのさま。
   1. [初出の実例]「其為_二罪人_一評贓不実、致_三罪有_二出入_一者、以_二出入人罪_一論」(出典：律（718）逸文・雑)
   2. 「子孫繁昌不実(フジツ)也」(出典：金刀比羅本保元（1220頃か）中)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【不実】ふじつ

誠実でない。

字通「不」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」