伺候(読み)しこう

精選版 日本国語大辞典 「伺候」の意味・読み・例文・類語

し‐こう【伺候】

〘名〙
貴人のおそば近くに仕えること。
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「関白殿はもとよりの御ことなれば、内裏に御しこうなり」
② 貴人のもとへ参上して御機嫌うかがいをすること。また、そば近く参上すること。
源平盛衰記(14C前)一「去程に夢見て、七日と申夜は、内裏に伺候(シコウ)したりけり
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「御機嫌伺ひと号して課長殿の私邸へ伺候し」 〔韓愈‐送李愿帰盤谷序〕

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デジタル大辞泉 「伺候」の意味・読み・例文・類語

し‐こう【伺候/×祗候】

[名](スル)
貴人のそばに奉仕すること。
目上の人のご機嫌伺いをすること。
「御無沙汰した御機嫌伺いに―して」〈鏡花・白鷺〉
[類語]機嫌伺い門を叩く三顧の礼三顧お百度を踏む

さ‐もらい〔‐もらひ〕【伺候】

ようすをみること。
「風向けば波か立たむと―に都太つだ細江に浦隠り居り」〈・九四五〉

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普及版 字通 「伺候」の読み・字形・画数・意味

【伺候】しこう

うかがいさぐる。機嫌をとる。唐・韓〔李愿の盤谷に帰るを送る序〕の門に伺候し、形勢走し、~一に徼倖(けうかう)し、老死して而る後止む。~其の賢不何如(いかん)ぞや。

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