観相学(読み)かんそうがく

精選版 日本国語大辞典 「観相学」の意味・読み・例文・類語

かんそう‐がく クヮンサウ‥【観相学】

〘名〙 頭蓋骨外形から大脳各部分の発達の程度を推察し、性格や精神能力を判定する学問ドイツの医学者ガルが始め、一九世紀欧米で流行した。骨相学。〔哲学字彙(1881)〕

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デジタル大辞泉 「観相学」の意味・読み・例文・類語

かんそう‐がく〔クワンサウ‐〕【観相学】

顔だちや表情から、その人の性格・気質、また才能を判定しようとする学問。18世紀、スイスラバーター基礎をつくり、現代ドイツの心理学者クレッチマー体質理論へと発展人相学

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世界大百科事典(旧版)内の観相学の言及

【人相学】より

…人相を調べてその人の気質や性格を明らかにし,さらにたどるべき運命も予測しようとする経験的な知の体系。人相術,観相学(術)などとも言う。この場合,人相には顔貌だけではなく,身体の形状,姿勢,動作なども含まれることがあり,霊魂と身体とは互いに共感・照応するものであって,人の気質や性格は身体の外面に反映されるとする考えが根底にある。…

【ラーファター】より

…スイスの牧師。シュトゥルム・ウント・ドラング運動の著述家,詩人として早くから名を知られたが,若きゲーテの協力を得て結実した観(人)相学研究は全欧に一大センセーションを巻きおこした。スウェーデンボリの心身対応論を基礎とし,膨大なデータをもとに人間の容貌からその内面の性情を科学的実証的に解明せんとした彼の観相学の中核には,隣人愛というキリスト教理念と,原罪によりそこなわれた〈神の似姿〉としての人間性の再生という終末論的救済観がある。…

※「観相学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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