六物 (ろくもつ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 初期の仏教で,出家者(比丘(びく))が所有を義務づけられた六つの生活用品のこと。比丘六物ともいう。具体的には,3種類の衣(ころも)(袈裟(け…
あつもの【厚物】
- 改訂新版 世界大百科事典
こきょうもの【古京物】
- 改訂新版 世界大百科事典
しゃっきょうもの【石橋物】
- 改訂新版 世界大百科事典
じょうしきもの【定式物】
- 改訂新版 世界大百科事典
かいかもの【開化物】
- 改訂新版 世界大百科事典
ぎんみもの【吟味物】
- 改訂新版 世界大百科事典
きどうもの【綺堂物】
- 改訂新版 世界大百科事典
かたもの【型物】
- 改訂新版 世界大百科事典
わりもの【割物】
- 改訂新版 世界大百科事典
だいいぶつ【代位物】
- 改訂新版 世界大百科事典
ながしもの【流し物】
- 改訂新版 世界大百科事典
大和物 やまともの
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 大和国(奈良県)で制作された刀剣の総称。山城(やましろ)、美濃(みの)などとともに、大和伝といわれる独自の作風を展開した。大和鍛冶(かじ)は都が…
草双紙物 (くさぞうしもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 草双紙(合巻(ごうかん))に取材した歌舞伎狂言の一系統。1806年(文化3)刊の式亭三馬作《雷太郎強悪物語(いかずちたろうごうあくものがたり)》…
気質物 (かたぎもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 文学史の術語。浮世草子のうち,特定の身分・職業を限り,その特有の性格・性癖のさまざまな現れを描いた一群の作品を指す。江島其磧(きせき)の《…
曾我物 (そがもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- わが芸能史上最も数の多い演目をもつ史実潤色の作品群。源頼朝幕下の重臣工藤祐経(すけつね)に,父河津祐泰を討たれた遺子の十郎祐成(すけなり)…
俵物 (たわらもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- いりこ,干しアワビ,フカのひれなどの海産物を俵に詰めて輸送したために起こった呼称。近世長崎貿易において中国貿易で銅代替輸出品として重要な地…
蔵物 くらもの
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 江戸時代、蔵屋敷から販売される諸藩国産物をいう。貢租米がもっとも多く、蔵米とよばれたが、米以外にも阿波(あわ)の藍玉(あいだま)、備後(びんご)…
浮織物 うきおりもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 文様の部分の糸を浮かせた織物。文様を構成する緯の色糸が地組織から浮いて刺繍のように見える織り方で,能装束などに多くみられる。
松竹梅物 しょうちくばいもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 日本音楽の楽曲分類名称。正月飾りの松竹梅を主題とする楽曲の総称。各種目とも原則として祝儀物の曲となっている。 (1) 地歌箏曲 三弦曲としては大…
歳旦物 さいたんもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 三味線音楽の曲の分類用語。特に豊後系浄瑠璃でいう。祝儀曲の一種。家元が新年の弾き初めで発表する新曲の総称。そのときだけですたれたものもある…
祭礼物 さいれいもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 歌舞伎舞踊の一種。祭礼のはなやかな風物を描いたものをいう。江戸の市井の風俗,行事に取材した風俗舞踊の一種で,文政~天保年間 (1818~44) に流…
現在物 げんざいもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 能の曲の分類用語。幽霊の登場する夢幻能に対し,主人公 (シテ) が現実に生きた人物として登場する能。シテが直面 (ひためん) ,すなわち素顔の男性…
曽我物 そがもの
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 歌舞伎(かぶき)劇の一系列。曽我兄弟の事跡を扱った作品群をいう。先行芸能にも、鎌倉時代後期から室町時代にかけて成立した『曽我物語』の普及によ…
羽衣物 はごろももの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 日本の演劇,舞踊,音楽の曲の分類用語。羽衣伝説を題材とする曲の総称。 (1) 能『羽衣』 三番目物。シテ-天人,ワキ-漁夫白竜 (はくりょう) 。世…
風流物 ふりゅうもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 次の項目を参照 | 日立風流物 | 風流
まただびもの【股旅物】
- 改訂新版 世界大百科事典
もののな【物名】
- 改訂新版 世界大百科事典
丹前物 たんぜんもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 歌舞伎舞踊の一系統。歌舞伎技法の丹前を取入れたもので,ほぼ元禄年間 (1688~1704) に成立した。宝暦5 (55) 年江戸市村座で中村粂太郎が踊った五変…
赤物 あかもの
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 体の地色が赤みを帯びた魚類の総称。体色が青みを帯びた青魚(あおざかな)に対して用いる。魚肉自体が赤い赤身魚とは異なる。タイ類、タラ類、メヌケ…
桂川物 かつらがわもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 三味線音楽の楽曲分類名称。宝暦 11 (1761) 年,京の帯屋長右衛門と隣家信濃屋の娘お半が大坂へ行く途中,盗賊に殺害され,心中に見せかけて桂川に投…
相州物 そうしゅうもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 相模国で作刀された刀剣。元来相州鎌倉には刀工はいなかったが,鎌倉幕府開設後,鎌倉時代の初期~中期に山城から粟田口国綱,備前から三郎国宗,福…
変化物 へんげもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 歌舞伎舞踊のうち,1つの題名のもとに,異なった人物を扱ったいくつかの舞踊を扮装を変えて連続して踊り分けるものを総称していう。一人立が原則。元…
判官物 ほうがんもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 源義経が検非違使 (けびいし) の尉 (判官) で九郎判官と呼ばれたところから,義経伝説を扱った謡曲,幸若舞,物語草子類を一括して呼ぶ語。謡曲の判…
三所物 みところもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 刀装具の名称。小柄 (こづか) ,笄 (こうがい) ,目貫 (めぬき) の3種を同一作者,同一意匠でそろえたものをいう。江戸時代にこの形式が完成された。…
隅田川物 (すみだがわもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 歌舞伎,人形浄瑠璃の一系統。能《隅田川》を原点とする梅若伝説を扱った作品群をいう。観世元雅の作になる能《隅田川》がどういう素材に拠って作ら…
歳旦物 (さいたんもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 邦楽で,年頭に演奏されるために作られた曲目。狭義には,河東(かとう)節,一中(いつちゆう)節,常磐津(ときわづ),清元などの浄瑠璃で,年頭…
敵討物 (かたきうちもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- →仇討物(あだうちもの)
曾我物 そがもの
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 曾我十郎・五郎兄弟の仇討ちに関する物語を脚色した作品をいう。古くは能楽,幸若舞曲に始り,人形浄瑠璃,歌舞伎作品にもきわめて多い。ことに歌舞…
訴訟物 そしょうぶつ Streitgegenstand
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 訴訟における審判の対象となる事項。訴訟の目的または客体ともいう。訴訟物についての原告の主張を訴訟上の請求と呼ぶ。給付訴訟および形成訴訟につ…
きじん‐もの【鬼神物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 能楽で、鬼神をノチジテ(中入より後に登場するシテ)とする曲名の総称。五番目物に多い。「野守」「谷行(たにこう)」「泰山府君(たいざ…
きちく‐もの【鬼畜物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 能楽で鬼、畜類、天狗などを主人公とする曲の総称。「紅葉狩(もみじがり)」「大江山」「土蜘蛛(つちぐも)」「殺生石(せっしょうせき)」「…
き‐ぶつ【奇物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 珍しい品物。珍奇な物。不思議な物。珍物。きもつ。[初出の実例]「されば白楽天は、奇物(キブツ)を戒むとて、奇しき乗物を用ゐずとぞ書…
きょうらん‐もの(キャウラン‥)【狂乱物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 能、狂言や歌舞伎舞踊の中で狂乱の所作を主題にした作品。能の「三井寺」「隅田川」「蝉丸」、狂言の「金岡」「枕物狂」、歌舞伎舞踊の「…
ぐんき‐もの【軍記物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 文芸作品などのうち、いくさを主要な題材とし、武士の活躍を描写したものの総称。① 江戸時代に作られた小説の一つ。いくさを材料として、…
けいせい‐もの【傾城物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 名題に「傾城」の語を用い、内容にも傾城買いの場面が出てくる歌舞伎の脚本。② 歌舞伎舞踊の一系統。傾城の心境、生活などを描き、郭の…
けんちく‐ぶつ【建築物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 建築したもの。家屋、倉庫などの類。建造物。たてもの。[初出の実例]「美しい草木や景色や建築物やが惜気もなく材料に使はれて居る」(出…
つくえ‐もの【机物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =つくえしろ(机代)の物[初出の実例]「兼て饌百机(ももとりのツクエモノ)を設けて」(出典:日本書紀(720)神代下(鴨脚本訓))
とう‐ぶつ(タウ‥)【当物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 抵当とする物品。質草。質物。
とき‐もの【解物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 縫糸を抜きとって着物を解くこと。また、その着物。ほどきもの。[初出の実例]「觧物(トキモノ)をするとき襟かたを引裂(ひっざい)た事と」…