イリド イリド ylide
- 化学辞典 第2版
- ホスホニウムイリド(図(a)),スルホニウムイリド(図(b))のように,炭素陰イオンがヘテロ原子のオニウムイオンと隣接して結合している双性イオン構造…
σ軌道 シグマキドウ σ orbital
- 化学辞典 第2版
- 有機化合物のC-HやC-Cの単結合を形成する軸対称な分子軌道.CやHの原子軌道から結合性のσ軌道を組み立てる際には,それと対をなす反結合性の軸対称な…
重合度 ジュウゴウド degree of polymerization
- 化学辞典 第2版
- 高分子を構成する繰返し単位の数のこと.一般に,高分子化合物は多分散性であるから,重合度分布が重要である.この重合度の平均値の表し方には,数…
アクリジン acridine
- 改訂新版 世界大百科事典
- ジベンゾピリジンまたは10-アゾアントラセンに相当する化合物。コールタール中に存在し,昇華性(100℃以上)のある結晶性のよい淡黄色の固体で,融点…
アクチニウム あくちにうむ actinium
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アクチノイドの最初に位置する放射性元素。原子番号89、元素記号Ac。1899年ピッチブレンドからウランを分離した希土類残留分中に発見され、光線、放…
キュプラ キュプラ cupra
- 化学辞典 第2版
- 商品名ベンベルグ.銅アンモニア法による再生セルロース繊維.リンターまたは木材パルプを銅アンモニア溶液に溶解し,これを紡糸液として口金より押…
ミカエリス-アルブーゾフ反応 ミカエリスアルブーゾフハンノウ Michaelis-Arbuzov reaction
- 化学辞典 第2版
- アルブーゾフ-ミカエリス反応,あるいは,単にアルブーゾフ反応ともいう.L. Michaelis(ミカエリス)により見いだされ,A.E. Arbuzovにより展開された…
定着 テイチャク fixation, fixing
- 化学辞典 第2版
- ハロゲン化銀写真において,現像後未露光または未現像のハロゲン化銀を除去し,白色光に対して安定な写真像にかえる操作をいう.定着剤としては,通…
ビスマス bismuth
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 元素記号 Bi ,原子番号 83,原子量 208.98038。周期表 15族,窒素族元素の1つ。蒼鉛ともいう。主要鉱石は輝ビスマス鉱,蒼鉛赭がある。遊離状態で産…
配位重合 はいいじゅうごう coordinated polymerization
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 重合反応の一形式。重合しうる単量体化合物のある種のものに、アルミニウムや亜鉛の有機金属化合物を加えると、容易に重合して分子量で数百万にも達…
コルベ Kolbe, Adolph Wilhelm Hermann
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1818.9.27. エリーハウゼン[没]1884.11.25. ライプチヒドイツの有機化学者。ゲッティンゲン大学の F.ウェーラーのもとで化学を学び,マールブル…
吸収スペクトル【きゅうしゅうスペクトル】
- 百科事典マイペディア
- 連続スペクトルをもつ光や電磁波が物質を透過したとき,物質に特有な波長領域が吸収されて,一部が欠けたか弱められたスペクトル。普通気体の原子は…
ふせい‐ごうせい〔‐ガフセイ〕【不斉合成】
- デジタル大辞泉
- 光学異性体の一方を選択的に化学合成すること。円偏光の照射下で合成反応を進めたり、不斉触媒を用いて、右旋性または左旋性の化合物の一方を高い収…
真空蒸着【しんくうじょうちゃく】
- 百科事典マイペディア
- 金属または化合物を真空中で加熱蒸発させ,物の表面に凝着,薄い被膜を形成させる方法。被覆される物も金属・非金属を問わない。鏡の反射面,プラス…
炭素循環【たんそじゅんかん】
- 百科事典マイペディア
- 生態系内あるいは全地球レベルでの炭素の物質循環。炭素は植物の行う光合成を媒介として自然界を循環する。光合成によって固定される炭素は年間約1.5…
水銀農薬 すいぎんのうやく mercuric fungicide
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 有機水銀化合物を含んだ農薬。イネのいもち病防除の散布剤に使われたフェニル系水銀 PMAとおもに種子消毒や土壌殺菌に使われたアルキル系水銀がある…
アニスアルデヒド anisaldehyde
- 改訂新版 世界大百科事典
- 芳香族アルデヒドの一つ。p-メトキシベンズアルデヒドに相当する化合物。融点2.5℃,沸点249℃の芳香をもつ無色~淡黄色の液体。アニスアルコールをク…
ブロム剤 ぶろむざい
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ブロム(臭素)化合物で鎮静・催眠作用をもつものの総称。ブロムカリウム、ブロムナトリウム、ブロムアンモニウムがある。いずれも水薬として昔はて…
ミロン反応 ミロンはんのう Millon reaction
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 蛋白質の呈色反応。フェノール性水酸基をもつチロシン,ジオキシフェニルアラニンなどが呈色に関係する。検体に硝酸水銀と亜硝酸を含む硝酸酸性溶液…
メールワイン=ポンドルフ還元 メールワイン=ポンドルフかんげん Meerwein-Ponndorf reduction
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アルミニウムアルコキシドの存在で,カルボニル化合物をアルコールに還元する反応。カルボニル基のみを選択的に還元し,二重結合は還元しない。しか…
精油 せいゆ essential oil
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 植物体を水蒸気蒸留して得られる芳香をもつ油状物質。しかし現在では圧搾法,溶剤抽出法などによっても類似のものが得られている。一般の食用油と異…
酸化 さんか oxidation
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 物質が酸素と反応して酸化物となること。さらに広い意味から無機水素化物,有機化合物から水素の除去される脱水素反応も酸化として定義される。また…
ゲッター合金 げったーごうきん getter alloys
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 真空装置の中に残っているガスを吸収したり(接触ゲッター)、ガスと化合物をつくったり(分散ゲッター)して高真空を保つための金属。ほとんどすべ…
ラクターゼ
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Laktase, Lactase ) ラクトース(乳糖)を加水分解してガラクトースと葡萄糖をつくる酵素。この酵素は乳糖ばかりでなく、糖…
ゆうき‐ぶつ(イウキ‥)【有機物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 有機化合物。[初出の実例]「土中有機物を含有するの量多くして」(出典:官報‐明治一八年(1885)四月一八日)② 多くの要素から作られたも…
異常酸化数 イジョウサンカスウ abnormal oxidation number
- 化学辞典 第2版
- 通常の安定な化合物中における元素の原子価または酸化数と異なるときにいうが,異常の限界は明らかでない.金属過酸化物,金属カルボニル,ヒドリド…
茶精 chájīng
- 中日辞典 第3版
- [名]チャのエキス.[参考]チャの葉に含まれている有機化合物.揮発性があり,チャの葉に香りをもたせる.“茶精油cháj…
分解 ぶんかい decomposition
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 一つの化合物が成分単体、あるいはもっと簡単な化合物に分かれることで、化合、合成とは逆の過程をさす。すなわち、AB―→A+Bのような場合である。 分…
ATP (エーティーピー)
- 改訂新版 世界大百科事典
- アデノシン-5′-三リン酸adenosine-5′-triphosphateの略称。フィスケC.H.FiskeとサバロウY.Subbarow,およびローマンK.Lohmannにより1929年に,筋肉お…
脱硫 ダツリュウ desulfurization
- 化学辞典 第2版
- 一般に,種々の物質から硫黄原子または硫黄化合物を脱離,除去することをいうが,狭義には,気体または液体燃料,とくに大気汚染の防止を主目的とし…
求核反応 (きゅうかくはんのう) nucleophilic reaction
- 改訂新版 世界大百科事典
- イオン反応のうちで,試薬の攻撃を受ける基質の反応部位が電子不足の(形式的には正電荷を帯びた)状態にあり,負電荷をもつイオン種または非共有電…
石灰窒素【せっかいちっそ】
- 百科事典マイペディア
- 窒素肥料。炭化カルシウム(カーバイド)と窒素を化合させて作る。主成分はカルシウムシアナミド。純品は白色の水溶性化合物だが,肥料用は炭素を含…
原油 (げんゆ) crude oil
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 原油の分類 原油の組成油井から採取されたままの天然の石油をいう。原油は一般に黒褐色の粘い液体である。主成分は炭化水素であるが,そ…
バイオディーゼル
- 知恵蔵
- バイオ燃料の1つ。植物がつくりだす油脂(ダイズ油やナタネ油など)は、脂肪酸とグリセリンとが結合している。植物の油脂にメタノール(メチルアルコー…
メンデレビウム mendelevium
- 改訂新版 世界大百科事典
- 周期表第ⅢA族に属するアクチノイドの一つ。1955年2月アメリカのカリフォルニア大学において,ギオーソA.Ghiorso,ハーベーB.G.Harvey,チャピンG.R.C…
加鉛ガソリン かえんがそりん leaded gasoline
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ガソリンのうちアンチノック剤として、テトラエチル鉛Pb(C2H5)4やテトラメチル鉛Pb(CH3)4などのアルキル鉛を添加してオクタン価を上昇させたもの。有…
酸化コバルト さんかこばると cobalt oxide
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- コバルトと酸素の化合物で、次の組成のものが知られている。(1)酸化コバルト(Ⅱ) 一酸化コバルトともいう。製法によって黄・褐・黒・灰緑色などの…
ローラン ローラン Laurent, Auguste
- 化学辞典 第2版
- フランスの化学者.1830年パリ鉱山学校卒業後,工芸中央学校でJ.B.A. Dumas(デュマ)の助手となり,1832年コールタールの分留により,Dumasとともにア…
ヒドロキシル基 ヒドロキシルキ hydroxyl radical, hydroxyl group
- 化学辞典 第2版
- HO原子団,HO・ 遊離基(hydroxyl radical)のこと.以前はHO・ 遊離基(radical)と,-OH置換基(group)をともに水酸基といった.しかし,いまでは両者を区…
分子【ぶんし】
- 百科事典マイペディア
- 物質を構成する単位のうち,その物質の化学的性質をもっている最小の粒子。一般にいくつかの原子が化学結合によって集まってできている。共有結合性…
電離 (でんり) electrolytic dissociation ionization
- 改訂新版 世界大百科事典
- 化合物が解離してイオンを生ずる現象。イオン化ともいう。気相中で化合物MXを電離してM⁺とX⁻とにするには,Mのイオン化エネルギーIMとXの電子親和力E…
シアノヒドリン しあのひどりん cyanohydrin
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- オキシ酸(ヒドロキシカルボン酸)のニトリルに相当する化合物。シアンヒドリンともいう。分子内にヒドロキシ基-OHとシアノ基-CNを同時にもつ化合物…
防臭剤 ぼうしゅうざい deodorant
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 一般に香料などを擬和剤として用い、悪臭を感覚的に消す擬和脱臭剤を意味する。悪臭の原因となる化学物質は、硫化水素やメルカプタンなどの硫黄(いお…
ジオキサン じおきさん dioxan
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 環内に2個の酸素原子をもつ6員環複素環式化合物で、酸素の位置により1,2-ジオキサン、1,3-ジオキサン、1,4-ジオキサンの3種類の異性体がある。通常、…
水酸化コバルト すいさんかこばると cobalt hydroxide
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- コバルトの水酸化物。正式にこの名称でよべるのは酸化数Ⅱの化合物だけである。コバルト(Ⅱ)塩の水溶液にアルカリ金属水酸化物を加えると、条件しだ…
ディールス-アルダー反応 ディールスアルダーハンノウ Diels-Alder reaction
- 化学辞典 第2版
- ジエン合成ともよばれる.共役二重結合に,二重結合または三重結合をもった化合物(ジエノフィルという)が1,4-付加して六員環化合物を生成する反応.…
還元的脱離 カンゲンテキダツリ reductive elimination
- 化学辞典 第2版
- 金属に結合した二つの基がカップリングして,金属から脱離する反応において,金属の形式的な酸化数が減少する反応.たとえば,ジアルキル遷移金属化…
カップリング(coupling)
- デジタル大辞泉
- [名](スル)1 二つのものを一つに組み合わせること。「カップリング曲」2 二つが連動すること。→デカップリング3 二つ以上の力学系や電気系が相…
さくさん‐なまり【酢酸鉛】
- デジタル大辞泉
- 鉛化合物で、ふつうには酢酸鉛(Ⅱ)Pb(CH3COO)2のこと。酸化鉛を温希酢酸に溶かし、冷却して得られる無色の結晶。三水和物Pb(CH3COO)2 ・ 3H2Oは…
ユウロピウム
- 百科事典マイペディア
- 元素記号はEu。原子番号63,原子量151.964。融点826℃。希土類元素の一つ。1901年E.A.ドマルセイの発見。単体は鋼灰色の金属。化合物は通常2価および…