耐火物 (たいかぶつ) refractory
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 溶融軟化点 耐用性 熱伝導率 耐火物の分類 耐火物の歴史高温で溶融しにくく,高熱に耐えるものをいう。原材料を高温で加熱処理する…
太鼓物 (たいこもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 能の曲種名の一つ。太鼓が加わり,四(し)拍子で奏演する能の総称。太鼓は小鼓・大鼓に比べて華やかで力強い印象を与えるため,神や鬼などが登場す…
積物 (つみもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 贈物としての酒樽,菓子のせいろう,魚の盤台(はんだい)などを,家の前や道端に高く積み上げて飾ること。また,その品物のこと。祭礼や開業の際,…
鉄鉱物 (てつこうぶつ) iron minerals
- 改訂新版 世界大百科事典
- 鉄を含む鉱物を総称していう。鉄鉱物は硫化鉱物,酸化鉱物,水酸化鉱物,ハロゲン化鉱物,炭酸塩鉱物,リン酸塩鉱物,ヒ酸塩鉱物,ケイ酸塩鉱物など…
道成寺物 (どうじょうじもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 日本の芸能,音楽の一系統。紀州の道成寺伝説を扱って安珍・清姫を登場させるが,能の《道成寺》の影響を受けているものが多い。単に《道成寺》と称…
撫物 (なでもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 身の穢(けがれ)を除くために用いる呪物。一般に陰陽師(おんみようじ)が祓(はらい)や祈禱を行う際に,人形や衣類等を用意し,これに依頼者の穢…
一幕物 (ひとまくもの) one-act play
- 改訂新版 世界大百科事典
- 一幕劇ともいう。通常は,単一の劇的行動を扱い,場面が変化せず,休憩なしに上演される比較的短い劇を指すが,これらはいずれも絶対条件ではない。…
三つ物 (みつもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 連歌・俳諧用語。連句巻頭の3句である発句(ほつく)・脇(脇句)・第三を独立させたもの。前句に付けて前々句(打越(うちこし))から離れるのが連…
三所物 (みところもの)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 刀剣外装金具のうち,小柄(こづか),笄(こうがい),目貫(めぬき)の3種をいい,同一の文様で揃えるのを通例とした。三所物をそなえた刀装は,古…
曾我物【そがもの】
- 百科事典マイペディア
- 人形浄瑠璃や歌舞伎脚本の中で,曾我兄弟の敵討(かたきうち)に関する物語を脚色したもの。江戸歌舞伎では享保ごろから毎年正月興行にこれを出すのが…
ま‐もの【真物】
- デジタル大辞泉
- ほんものであること。また、そのもの。「さながらの―のごとく見えしめんことを望み」〈逍遥・小説神髄〉
まる‐もの【丸物/円物】
- デジタル大辞泉
- 1 全部完全にそろっているもの。2 演劇などの大道具のうち、本物のように立体的に作ったもの。平物ひらものに対していう。3 ひし形の板的まとに対…
ふじゅん‐ぶつ【不純物】
- デジタル大辞泉
- 主成分以外の雑多な混じり物。「不純物を取り除く」
ぶつ‐がい〔‐グワイ〕【物外】
- デジタル大辞泉
- 物質界を超越した世界。俗世間の外。「噪さわぐ気色もなく、―に平然として」〈漱石・それから〉
ゆうか‐ぶつ〔イウカ‐〕【有価物】
- デジタル大辞泉
- 経済上の価値のある有体物。多く、廃棄物に対して用いられる語。
はに‐もの【×埴物/▽土物】
- デジタル大辞泉
- 埴(きめの細かい黄赤色の粘土)で作ったもの。埴輪はにわの類。
りゅうどう‐ぶつ〔リウドウ‐〕【流動物】
- デジタル大辞泉
- 1 流動する物。流動性のある物。2 流動食。[類語]液・液体・流動体・液汁・汁液・しる・つゆ・溶液・水溶液・粘液・廃液・乳液・原液・薬液・固体…
のり‐もの【▽賭物】
- デジタル大辞泉
- 勝負事にかける金品。かけもの。「仲忠と碁あそばす。何を―に賭けむ」〈宇津保・内侍督〉
ハウツー‐もの【ハウツー物】
- デジタル大辞泉
- 実用的な方法や技術を教える案内書。手引き書。[類語]ガイドブック・栞・早分かり・案内書
もの‐おどろき【物驚き】
- デジタル大辞泉
- 物事に驚くこと。「何だってそう気が小さくって、―をするんだなあ」〈鏡花・化銀杏〉
もの‐おもわし・い〔‐おもはしい〕【物思わしい】
- デジタル大辞泉
- [形][文]ものおもは・し[シク]物思いをするようすである。気がかりがあってふさぎこんでいる。「―・い顔つき」[派生]ものおもわしげ[形動]も…
もの‐がくし【物隠し】
- デジタル大辞泉
- 《「ものかくし」とも》物事をつつみ隠すこと。「御―、なほあらじの御言葉などは」〈宇津保・楼上上〉
もの‐がしら【物頭】
- デジタル大辞泉
- 1 頭だつ役。長。かしら。「お家の掟おきてを知らずんば、なぜ―には伺はぬ」〈浄・反魂香〉2 「武頭ぶがしら」に同じ。「よき―をまことに幾人も申…
もの‐ぎ【物着】
- デジタル大辞泉
- 1 衣服をつけること。2 能で、1曲の途中に演者が舞台上で装束の一部をかえたり、冠・烏帽子えぼしなどをつけたりすること。
もの‐ぐさ・い【物臭い/×懶い】
- デジタル大辞泉
- [形][文]ものぐさ・し[ク]《古くは「ものくさい」》1 おっくうで気が進まない。めんどうである。「―・いようすで机に向かう」2 気分がすぐれ…
もの‐こいし・い〔‐こひしい〕【物恋しい】
- デジタル大辞泉
- [形][文]ものこひ・し[シク]なんとなく恋しい。「どことはなく―・いような心持がする」〈三重吉・桑の実〉[類語]人恋しい・寂しい・孤愁・人懐…
もの‐し【物仕/物師】
- デジタル大辞泉
- 1 物事をよく心得てする人。また、世事になれた人。巧者。「いみじき―ぞ、まろは」〈落窪・一〉2 裁縫で仕える女の奉公人。おものし。「腰元、中居…
もの‐しらず【物知らず/物▽識らず】
- デジタル大辞泉
- 物事を知らないこと。物の道理をわきまえない人。[類語]疎い・浅慮・浅薄・短慮・無知・不勉強・不案内・認識不足・暗い・ちんぷんかん・ちんぷんか…
もの‐ぢか・し【物近し】
- デジタル大辞泉
- [形ク]まぢかである。そばちかい。「かばかりにても、―・く御声をだに聞きたてまつらむ」〈源・総角〉
もの‐はみ【物▽食み/×膆】
- デジタル大辞泉
- 鳥の胃袋。えぶくろ。〈和名抄〉
もの‐めか・し【物めかし】
- デジタル大辞泉
- [形シク]目に立つ感じである。「ゆゑある人の首途かどでするにも似たりと、いと―・しく覚えられけれ」〈笈の小文〉
もの‐も・う〔‐もふ〕【物▽思ふ】
- デジタル大辞泉
- [動ハ四]物を思う。物思いにふける。「―・ふと人には見えじ下紐したびもの下ゆ恋ふるに月そ経にける」〈万・三七〇八〉
もの‐やみ【物病み】
- デジタル大辞泉
- やまい。病気。「―になりて死ぬべき時に」〈伊勢・四五〉
はたき‐もの【×叩き物】
- デジタル大辞泉
- 身代を使い果たすこと。「大切な小野の家を―にするとは」〈伎・毛抜〉
はた‐もの【機物】
- デジタル大辞泉
- 1 布を織る道具。はた。「―の踏み木ぎ持ち行きて天の川打橋渡す君が来むため」〈万・二〇六二〉2 機で織った物。織物。「かにかくに人は言ふとも織…
はなれ‐もの【離れ物】
- デジタル大辞泉
- 1 仲間から離れているもの。「その中に美児ひとり、―にて艫櫓ともやぐらに上がり」〈浮・男色大鑑・四〉2 普通とは異なる特殊な事情にあるもの。「…
はらい‐もの〔はらひ‐〕【払(い)物】
- デジタル大辞泉
- 不用になって売り払う品物。お払い物。[類語]粗品・安物・見切り品・廃品・廃物・ぽんこつ・傷物・裾物・長物・死物
やまと‐もの【大‐和物】
- デジタル大辞泉
- 大和国の刀工が鍛えた刀の総称。特に平安末期以降、多く社寺に専属するかたちで、千手院物・当麻たいま物・手掻てがい物などの流派が活躍した。
ぱちもの
- デジタル大辞泉
- 《もと、てき屋などの隠語》にせもの。まがいもの。
わり‐もの【割り物】
- デジタル大辞泉
- 割り算。また、割り算を必要とする計算。「算用はむつかしき―も埒らちをあけ」〈浮・織留・一〉
ながうた‐もの【長歌物】
- デジタル大辞泉
- 「長歌ながうた2」に同じ。
なみ‐もの【並(み)物】
- デジタル大辞泉
- 価格・品質などが、普通の程度の物。
どうじょうじ‐もの〔ダウジヤウジ‐〕【道成寺物】
- デジタル大辞泉
- 歌舞伎・浄瑠璃の一系統。愛を誓った旅僧安珍に裏切られた清姫が、憤怒のあまり蛇体となってあとを追い、道成寺の鐘の中に隠れた安珍を、鐘ごと焼き…
ぶんぴつ‐ぶつ【分泌物】
- デジタル大辞泉
- 腺せん細胞などから分泌された代謝産物。
みちゆき‐もの【道行き物】
- デジタル大辞泉
- 歌舞伎舞踊の一系統で、道行きを扱ったもの。男女の心中の道行きのほか、一人・親子・主従のものもある。
ほんば‐もの【本場物】
- デジタル大辞泉
- 本場でとれる品物。「本場物のブランデー」
こし‐もの【腰物】
- デジタル大辞泉
- 刀剣・印籠いんろうなど、腰に帯びる物。こしのもの。「形見とておきて―そのままに返すのみこそさすがなりけれ」〈曽我・五〉
ざつ‐ぶつ【雑物】
- デジタル大辞泉
- 種々雑多なもの。こまごまとした日用の品物にいう。
けいせい‐もの【傾▽城物】
- デジタル大辞泉
- 1 歌舞伎の脚本で、名題のあたまに「傾城」「けいせい」などの語を用いたもの。上方狂言に多い。2 歌舞伎舞踊の一系統。傾城を題材にしたもの。
営造物 (えいぞうぶつ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 〈公の営造物〉ともいう。営造物の観念はドイツ語のAnstaltの訳語として用いられるようになったようであり,法律中においてもこの観念が用いられてい…