β-ガラクトシダーゼ(読み)ベータガラクトシダーゼ

化学辞典 第2版 「β-ガラクトシダーゼ」の解説

β-ガラクトシダーゼ
ベータガラクトシダーゼ
β-galactosidase

EC 3.2.1.23.ラクトースなどのβ-グリコシド結合を切断して,β-D-ガラクトースを生成する酵素.四量体としてはたらき(116 × 4 = 464 kDa),大腸菌ではラクトースオペロンのlacZ遺伝子によってコードされている.遺伝子工学分野では,活性測定に発色性基質5-bromo-4-chloro-3-indolyl β-D-galactopyranoside (Xgal)が用いられる.合成基質o-nitorophenyl β-D-galactosideに対するミカエリス定数 Km 値([別用語参照]ミカエリス-メンテンの式)は約0.16 mM.[CAS 9031-11-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android