《あるイタリア人の信条》(読み)あるいたりあじんのしんじょう

世界大百科事典(旧版)内の《あるイタリア人の信条》の言及

【ニエーボ】より

…翌年,義勇軍主計官としてシチリアに遠征,61年3月,同島から大陸への帰途,船が難破してティレニア海に没し,わずか30年の生涯を閉じた。 生前,《イタリアの民衆詩について》(1854),小説《善の天使》《田園短編集》(ともに1856),詩集《蛍》(1858)ほかの作品があるが,文学者としてのニエーボの名声は,ひとえに没後刊行の《あるイタリア人の信条Le confessioni di un italiano》(1867)によっている。1857‐58年に執筆されたこの歴史小説は,80歳の晩年を迎えたあるベネチア人が己の長い人生を物語るという形式をとり,ベネチア共和制の崩壊,政治的奴隷の身の恥辱,祖国のための忍苦と戦い,その復興への信念といった政治情勢をめぐる回想に,若き日の姪への思慕の追憶を交える。…

※「《あるイタリア人の信条》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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