《アーユル・ベーダ》(読み)あーゆるべーだ

世界大百科事典(旧版)内の《アーユル・ベーダ》の言及

【医者】より

…【村岡 健次】
[インド]
 病気の原因が主として超自然的な魔力に帰せられていたベーダ時代では治療の中心は呪法であり,祭官が医者の役割を兼ねていた。病気や薬草に関する経験と知識が積み重ねられ《アーユル・ベーダĀyurveda》という体系へとまとめられていったとき,医者は祭官から独立した専門的職業になった。すでに前6世紀には二つの医学の中心地があった。…

【医療】より

…【前嶋 信次】
[インド]
 病気の原因が魔物につかれることであると考えられていたベーダ時代においては,医療の中心的役割を担っていたのは呪術であった。薬草や病気についての知識と経験が深まるにつれて呪術は後退し,前6世紀ころから《アーユル・ベーダ》と総称される知の実践体系が形成されていった。しかし呪術的要素は完全に払拭(ふつしよく)されたわけではなく,さまざまな形で現在でも跡をとどめている。…

【インド医学】より

…しかし体系化は一朝一夕にしてなされたわけではなかった。無数の試行錯誤をふくむ経験の蓄積が《アーユル・ベーダ》というゆるぎのない体系として確立し,その綱要書たる二大古典医書が最終的に編さんされるまでにはほぼ10世紀を要したのである。この体系化には二つの学派が貢献している。…

※「《アーユル・ベーダ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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