《ウィークエンド》(読み)うぃーくえんど

世界大百科事典(旧版)内の《ウィークエンド》の言及

【ゴダール】より

…次いで,67年,9ヵ月後の五月革命の勃発を予言した《中国女》(アンナ・カリーナに次いでゴダール夫人になるアンヌ・ビアゼムスキーが主演)によって,現実をあるがままにとらえる単なる〈実写〉ではなく,逆に現実を誘発し,惹起(じやつき)するというゴダールの〈ドキュメンタリズム〉はその頂点に達した。また,パリからいなかへ出かける週末の喧騒を描いた《ウィークエンド》では,現代のおとぎ話の形をとった文明批評が車の炎上と虐殺のテーマとともに黙示録的なイメージにまで昇華される。68年5月の動乱以後のゴダールは,〈ゼロに戻って再出発する〉ことを宣言する。…

※「《ウィークエンド》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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