世界大百科事典(旧版)内の《ウィーンの辻音楽師》の言及
【グリルパルツァー】より
…晩年に至り作品が再演され,ウィーンの名誉市民になる(1864)など,種々の栄誉に輝いたが,隠遁の日を送る老詩人には〈もう遅すぎる〉というのが実感であった。彼の2編の短編小説のうち《ウィーンの辻音楽師》(1847)は,独特の魅力と味わいを持っている。遺稿として残された《トレドのユダヤ女》(1872初演),《ハプスブルク家の兄弟争い》(1872初演),《リブッサ》(1874初演)は,いずれも詩人の成熟した歴史認識を内包する重要な作品である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」