《オハイオ州ワインズバーグ》(読み)おはいおしゅうわいんずばーぐ

世界大百科事典(旧版)内の《オハイオ州ワインズバーグ》の言及

【アンダーソン】より

…オハイオ州のあまり裕福ではない家に生まれ,各地を転々としながら実業家を志し,30歳ころには一応の成功を収めるが,それから大きな〈回心〉を経験して,シカゴで作家生活に入った。作品は,《オハイオ州ワインズバーグ》(1919),《貧乏白人》(1920),《黒い笑い》(1925)などの小説,《卵の勝利》(1921)などの短編集,《物語作者の物語》(1924)などの自伝的作品,《中西部アメリカの歌》などの詩集と,多種多様にわたってその数も多いが,彼の文学の大きな主題は,産業主義の非人間性に対する直観的な批判であった。なかでも《オハイオ州ワインズバーグWinesburg,Ohio》は,牧歌的な田園を背景に,因襲と孤独にさいなまれて歪曲していく人々のさまざまな姿を,多感な一青年の視点からとらえたもので,あまりにも急速な社会の変動によって生じた人間精神の混沌たる無秩序に,するどい目をそそいだ画期的な作品である。…

【オハイオ[州]】より

…アメリカ最初のショッピング・センターはコロンバスにつくられた。もっとも,S.アンダーソンが小説《オハイオ州ワインズバーグ》に描いたような小都市も多い。なお,デートン郊外はライト兄弟が動力飛行の実験を行ったところで,空軍博物館を含むライト=パターソン空軍基地がある。…

※「《オハイオ州ワインズバーグ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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