《オルドル》(読み)おるどる

世界大百科事典(旧版)内の《オルドル》の言及

【クープラン】より

…また晩年のルイ14世を慰めるために作曲された合奏曲《王のコンセールConcerts royaux》(1722),その続編というべき《趣味の和,別名新コンセールLes goûts réünis,ou Nouveaux concerts》(1724)は18世紀前半のフランスの音楽趣味をよく反映している。しかしなんといってもクープランの最大の業績は230曲余に及ぶクラブサン小品で,これらは4巻(1713,17,22,30)の27の組曲〈オルドル〉に収められている。一つの組曲中に少ないものは4曲から多いものは23曲の小品がまとめられ,年代を追うごとにアルマンド,クーラントのような舞曲は少なくなり,詩的で謎めいた標題のつけられた性格小品(例えば《神秘なバリケードLes baricades mistérieuses》),自然風物を描写した作品(《波Les ondes》《恋の夜うぐいすLe rossignol‐en‐amour》)や,風刺的な連作(《偉大にして古き吟遊詩人組合の年代記Les fastes de la grande et anciénne‐Mxnxstrxndxsx》)など,作風は多岐にわたっており,クラブサン詩人の名にふさわしく,またフランス・バロック時代のクラブサン楽派の頂点を形成するものとなっている。…

※「《オルドル》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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