《オ・ソレ・ミオ》(読み)おそれみお

世界大百科事典(旧版)内の《オ・ソレ・ミオ》の言及

【イタリア音楽】より

…【戸口 幸策】
【民俗音楽】
 イタリアの民謡として世界的に知られるものにナポリのそれがある。《オ・ソレ・ミオ》《サンタ・ルチア》ほか南国的な趣に満ちた美しい旋律が広く愛されているが,それらの大部分は19世紀後半以降に生まれたもので,作詞・作曲者もわかっており,厳密な意味での民俗音楽とは呼びにくい。一般に知られていないイタリアの民俗音楽は実に多様なもので,地方によってさまざまな特色をもつ。…

【カンツォーネ】より

…【戸口 幸策】 イタリアの民衆歌謡を指して使われる場合,範囲はかなり広く,クラシック歌曲は含まれないが,民謡から流行歌まで含むと考えられる。《サンタ・ルチア》《オ・ソレ・ミオ》などよく知られた民謡も,カンツォーネ・ナポレターナ(ナポリの歌)であり,ナポリにあるピエディグロッタ教会で毎年9月7日に行われる祭りの日に市民たちが自作の歌を奉納する慣習があったことから,数多くのナポリの歌が生まれた。そうした伝統は,1951年から始まった,北イタリアの観光の町サン・レモでの歌謡祭に形を変えて受けつがれ,58年の第8回歌謡祭で優勝した《ボラーレ》が世界的にヒットしたことから,新しいカンツォーネが世界で親しまれるようになった。…

【ハバネラ】より

…前者はビゼーが歌劇《カルメン》に取り入れてハバネラのアリアとして有名になり,後者は20世紀初頭まで,欧米で幅広く演奏された。ハバネラのリズムは2/4と1拍目で大きく跳ねるような感じをもち,このリズム感はアルゼンチンに伝わってタンゴを生み,イタリアでは《オ・ソレ・ミオ》のようなナポリ民謡に,日本でも《湯の町エレジー》(1948。古賀政男作曲),《別れの一本杉》(1950。…

※「《オ・ソレ・ミオ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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