《ニューヨークの王様》(読み)にゅーよーくのおうさま

世界大百科事典(旧版)内の《ニューヨークの王様》の言及

【チャップリン】より

…52年9月,63歳の芸術家チャップリンの〈精神的・哲学的自画像〉といわれた《ライムライト》(1952)の上映のために故国イギリスへ渡った翌日,トルーマン政権の法務長官は,チャップリンの再入国を保証しないと宣言した。スイスに永住の居を定めたチャップリンは,マッカーシーの〈赤狩り〉旋風が吹き荒れるアメリカの〈狂気の時代〉を告発する《ニューヨークの王様》(1957)をロンドンで製作し,さらに10年後,77歳でみずから〈ロマンティック・コメディ〉と定義した最後の作品《伯爵夫人》(1967)を発表したが,〈偉大な天才の凡作〉という評価が多かった。 1948年,フランスの映画批評家協会はノーベル賞委員会に対してチャップリンへの授賞を申し入れ,54年には世界平和評議会が平和国際賞を贈り,71年にはフランス政府がレジヨン・ドヌール勲章を贈った。…

※「《ニューヨークの王様》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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