《ピーター・シンプル》(読み)ぴーたーしんぷる

世界大百科事典(旧版)内の《ピーター・シンプル》の言及

【海洋小説】より

…この表題になっている主人公のように,どれほどの危険な苦難を経験しても,海に抵抗できぬ魅力を感じる(主として男の)人物が,未知への探究を求めて多くの小説に登場する。19世紀になると,マリアットFrederick Marryat(1792‐1848)の《ピーター・シンプル》(1834)などの海洋小説が注目を集めたが,文学性においてより高い作品としては,すでに名をあげたコンラッドの多くの小説がある。彼自身の船員としての体験を超えた,人間の実存を問う深い意味をもつ作品で,海は単なる背景以上の重大な役割を果たす。…

※「《ピーター・シンプル》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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