《伊勢二所太神宮神名秘書》(読み)いせにしょだいじんぐうじんみょうひしょ

世界大百科事典(旧版)内の《伊勢二所太神宮神名秘書》の言及

【度会行忠】より

…神祇の古典に通じ,神宮の故実に広い知識をもっていた行忠は,老荘をはじめとするさまざまな漢籍を学び,密教の知識も吸収して,伊勢神道の教説の基礎を築いた。1285年(弘安8)に著した《伊勢二所太神宮神名秘書》1巻は,《神道五部書》を中心とする初期の伊勢神道の所説を明確にしたものとして,のちの神道家たちに大きな影響を与え,99年(正安1)ころにまとめられた《古老口実(くじつ)伝》1巻は,神宮のさまざまな問題についての度会氏の家伝をまとめたものとして,重要な書である。そのほか,明確な証拠はないが,行忠の手になったものとみられる神道書は少なくない。…

※「《伊勢二所太神宮神名秘書》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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