《傾城袖の海》(読み)けいせいそでのうみ

世界大百科事典(旧版)内の《傾城袖の海》の言及

【椀久物】より

…歌舞伎化では,七周忌にちなんで84年(貞享1)大坂で大和屋甚兵衛が演じたのが最初らしく,椀久生き写しと好評を博した。江戸では86年三国彦作が《椀久浮世十界》を上演し,京でも90年(元禄3)都万太夫座で大和屋甚兵衛が《傾城袖の海》と題して演じた。人形浄瑠璃ではやや遅れ,1709‐10年(宝永6‐7)の紀海音《椀久末松山》にはじまり,そのあと,10年に《椀久熊谷笠》,33年(享保18)に《元旦金歳越(こがねのとしこし)》が出たにとどまる。…

※「《傾城袖の海》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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