《公羊何氏釈例》(読み)くようかししゃくれい

世界大百科事典(旧版)内の《公羊何氏釈例》の言及

【今文学】より

… ところが清代の中ごろ,内憂外患のために清朝の政治体制が動揺しはじめると,現実に目をそむけていた考証学的学風に飽き足らず,通経致用,すなわち経学を政治の実際に用いようとする学者が常州(江蘇省)を中心に現れた。まず荘存与(1719‐88)が《春秋正辞》で孔子の〈微言大義〉を求め,ついで劉逢禄が《公羊何氏釈例》で何休の張三世説(衰乱,升平,太平という歴史発展説)を彰揚し,《左氏春秋考証》で,《春秋左氏伝》は劉歆の偽作だと論じた。さらに龔自珍(きようじちん),魏源は通経致用を鼓吹して今文学を政治変革の理論とした。…

※「《公羊何氏釈例》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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