《医学論集》(読み)いがくろんしゅう

世界大百科事典(旧版)内の《医学論集》の言及

【ギリシア文学】より

…人間世界のできごとを収録し,その因果を究明するという壮大な知的展望のもとに繰り広げられる彼の《歴史》の文章は,その明快優美な流れのゆえに,ギリシア散文体文学の最高傑作の一つに数えられる。 イオニア散文の今一つの雄は,医学者ヒッポクラテスの《医学論集》である。ここには医学史や,今日でも職業的医師の倫理綱領となっている〈ヒッポクラテスの誓い〉,〈神聖病〉と呼ばれていた癲癇(てんかん)の病理的究明,風土・体質・病気・文明の相関を論じた環境論などが含まれており,同時代の叙事詩や演劇詩,また歴史記述などとはまったく別個の角度からの人間論が,明晰な文章でつづられている。…

※「《医学論集》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android