《叡智》(読み)えいち

世界大百科事典(旧版)内の《叡智》の言及

【ベルレーヌ】より

…1870年《よき歌》に歌われたマチルド・モーテと結婚するが,この小康状態も翌年ランボーの出現でたちまち破られて,不幸な傷害事件に終わったこの出会いによって彼は詩人たること以外のすべてを失う。彼の最も完成された2詩集《言葉なき恋歌Romances sans paroles》(1874),《叡智Sagesse》(1881)はこの大きな犠牲の上に樹立されたもので,前者は官能に勝る第1・第2詩集の発展であり,後者は,獄中生活,離婚,回心を経てかつての《よき歌》のさらに宗教的に純化された作品である。80年代半ばデカダン派の台頭とともに彼はその巨匠に祭り上げられるが,この世間的名声の下に刊行された《昔と近頃》(1885)以降の諸詩集は,有名な《詩法》その他いくつかの佳編を除けば,その膨大な量にもかかわらず彼の真の文学的栄光に新たな光輝を加えたとはとうていいえない。…

※「《叡智》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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