世界大百科事典(旧版)内の《嘔吐》の言及
【サルトル】より
… 1933‐34年にベルリンでフッサールの現象学を学んだサルトルが,後の著作や活動の哲学的な基盤となる思想(現象学的存在論)を体系的に展開したのは,《存在と無》(1943)においてである。しかし彼の名前は,それ以前にすでに小説《嘔吐》(1938)で知られていた。これは発行と同時に好意的な批評に迎えられ,その直後には短編集《壁》(1939)を著し,たちまち彼は前途有望な作家として注目されるにいたる。…
※「《嘔吐》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」