《大船盛鰕顔見世》(読み)おおふなもりえびのかおみせ

世界大百科事典(旧版)内の《大船盛鰕顔見世》の言及

【生世話】より

…南北における生世話の称は,部分的にみられる写実的または写生的市井の生活描写や演技・演出といったものだけではなく,それらを含む構造全体,つまり筋がからみ合う新しい世界をさすものであった。南北以前,上方の初世並木五瓶が,1794年(寛政6)に江戸へ下り,合理的作風をみせたこと,また,1792年11月江戸河原崎座の《大船盛鰕顔見世(おおふなもりえびのかおみせ)》で,4世岩井半四郎が切見世女郎の三日月おせんを演じたことなどは,南北の生世話を生み出す準備段階として注目される。南北以後,3世瀬川如皐(じよこう)から河竹黙阿弥へと至るうちに,市井の生活描写や演技・演出の写実化という面が継承され発展していくことになる。…

※「《大船盛鰕顔見世》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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