世界大百科事典(旧版)内の《女房学校》の言及
【モリエール】より
…サロンの衒学趣味にかぶれた田舎娘を通じて浅薄な流行を風刺した《才女気取り》(1659)でまず成功,翌年,笑劇《スガナレル》では,いわゆるモリエール的人物の嚆矢(こうし)である滑稽で醜悪,殻に閉じこもって他を顧みぬ主人公を自演する。 傑作《女房学校》(1662)は前年発表の《亭主学校》を発展させ,結婚問題をテーマとした作品。人間性をねじ曲げようと試みるアルノルフの敗北に,風俗を描く画家と称された作者の鋭い視座がある。…
※「《女房学校》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」