《官版独逸単語篇》(読み)かんばんどいつたんごへん

世界大百科事典(旧版)内の《官版独逸単語篇》の言及

【ドイツ語】より


[日本におけるドイツ語学習]
 日本における本格的なドイツ語学習は,1860年(万延1)7月,プロシア(プロイセン)東洋遠征艦隊来航の際,蕃書調所(ばんしよしらべしよ)の市川斎宮(いつき)が〈独逸(どいつ)学〉を学ぶ公命を受け,それを機にドイツ語を学び始めた時をはじめとする。1862年(文久2)には洋書調所に独逸学科が開設され,この年,日本最初のドイツ語読本である《官版独逸単語篇》が出版された。明治に入り,《孛和袖珍字書(ふわしゆうちんじしよ)》(1872)をはじめとする種々の独和(和独)辞典あるいは入門書の出版により,ドイツの文化・近代科学を受け入れるための基礎が築かれ,ドイツ文化は日本における種々の分野に大きな影響を及ぼすことになった。…

※「《官版独逸単語篇》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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