世界大百科事典(旧版)内の《幾何学の基礎をなす仮説について》の言及
【数学】より
…彼は電磁気学や熱伝導論など理論物理学への寄与もあるが,複素変数の解析関数論,ことに代数関数論の基礎を定め,積分論や三角級数論にも重要な貢献をし,数論上古くからのなぞとされた素数分布の問題を扱うのに,ゼータ関数を複素変数の関数として考えるという新しい方法を創始した。このように純粋数学の多くの分野にそれぞれ独創的な貢献をしたが,1854年ゲッティンゲン大学の就任講演《幾何学の基礎をなす仮説について》はとくに重要である。 その前にガウスは彼の《曲面論》(1827)で十分滑らかな曲面の等長変換(長さを変えない変換)によって変わらない性質を論じ,とくに曲面上の各点の全曲率がその性質をもつことを示した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」