世界大百科事典(旧版)内の《廃墟》の言及
【朝鮮文学】より
…初期の李光洙にはトルストイ的な理想主義に立った民衆の教化者としての自覚があった。1919年の三・一独立運動の前後に金東仁,朱耀翰らの《創造》(1919年2月~21年5月),金億,廉想渉(れんそうしよう)らの《廃墟》(1920年7月~21年1月),朴鍾和,洪思容らの《白潮》(1922年1月~23年9月)といった文学同人誌が出現し,李光洙流の啓蒙主義に反発して自然主義と浪漫主義の旗印をかかげた。そうしたなかから,理想を追うよりも暗い現実を直視し,その変革を示唆する批判的リアリズムの文学があらわれた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」