《悪霊》(読み)あくりょう

世界大百科事典(旧版)内の《悪霊》の言及

【ネチャーエフ】より

…事件は明るみに出て,およそ1ヵ月後の12月中旬,当局は関係者の逮捕と革命組織の摘発に乗り出し,約300名が拘禁され,87名が裁判にかけられるという大がかりなものになったが,ネチャーエフ自身は再び国外に脱出した。同事件を契機に,ドストエフスキーが《悪霊》を執筆したことはよく知られている。再度スイスに姿を現したネチャーエフは,1870年夏までに《コロコル》《人民の裁き》誌を刊行したものの,その無原則性や挑発的で策略的な行動はついにバクーニンらの不信を買い,絶対的孤立に陥ったあげくに逮捕され,ロシア警察に引き渡された。…

※「《悪霊》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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