世界大百科事典(旧版)内の《悪魔》の言及
【レールモントフ】より
…38年首都への帰還を許され,文壇の流行児としてもてはやされても,上流社会を見下した態度は変えなかった。永遠の反逆児を描いた叙事詩の最高傑作《悪魔》が長い推敲(すいこう)の末,舞台をカフカスに移して38年にほぼ完成する。39年同じカフカスを背景に,自由の身にあこがれつつも傷つき倒れた見習修道士の物語《ムツィリ》が書かれ,亡き母を追慕した《コサックの子守歌》(1840),生を凝視した《わびしくも悲し》(1840)などの抒情詩の逸品が続々と生まれてゆく。…
※「《悪魔》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」