《成田山分身不動》(読み)なりたさんふんじんふどう

世界大百科事典(旧版)内の《成田山分身不動》の言及

【鳴神】より

…この題材は寛文期(1661‐73)から人形劇では行われていたもので,歌舞伎に移され,1684年(貞享1)2月《門松四天王》で,初世市川団十郎が自作自演で大当りをとった。ついで《源平雷伝記(げんぺいなるかみでんき)》(1698年8月江戸中村座),《成田山分身不動(なりたさんふんじんふどう)》(1703年4月江戸森田座)などを経て,《雷神不動北山桜(なるかみふどうきたやまざくら)》が完成した。この中には《毛抜》《不動》も含まれていたが,のち《鳴神》は分離独立した。…

【松風】より

…浄瑠璃では,文耕堂,竹田正蔵,三好松洛合作《行平磯馴松(ゆきひらそなれのまつ)》(1738年1月大坂竹本座),また浅田一鳥ら合作《倭仮名在原系図(やまとがなありわらけいず)》(1752年12月大坂豊竹座)があり,その四段目の切《蘭平物狂(らんぺいものぐるい)》は歌舞伎化され,様式的な美しい立廻りの演出をもって名高い。歌舞伎では,1700年(元禄13)京の坂田藤十郎座上演の《松風》や03年4月江戸森田座の《成田山分身不動(なりたさんふんじんふどう)》をはじめ多く脚色されたが,ことに松風の〈汐汲(しおくみ)〉の部分は舞踊劇のなかで発展した。まず《松似候男姿(まつににてそろおとこすがた)》(常磐津。…

※「《成田山分身不動》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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