《拒否された個人の正義》(読み)きょひされたこじんのせいぎ

世界大百科事典(旧版)内の《拒否された個人の正義》の言及

【太平洋戦争】より

…なお戦後,日系人は強制収容に対する損害補償を求める運動を続け,その結果J.フォード大統領は,76年2月19日,F.ローズベルトの大統領令第9066号を取り消した。さらにアメリカ議会が設置した〈戦時民間人再定住・抑留に関する委員会〉は,83年2月24日に報告書〈拒否された個人の正義〉を,次いで6月16日には最終報告書を発表し,強制収容の犠牲になった日系人の生存者約6万名に1名当り2万ドルを支払うなど5項目の勧告を議会に対して行った。その後補償問題は財政難などの理由から難航したが,議会は〈日系人の戦時収容に関する委員会〉を設置し,全米20ヵ所で2年間に750名の証人から証言を聞く公聴会を開いたのち,日系人の戦時収容が〈人種的偏見,戦時ヒステリー,政治家の怠慢〉の産物であるとの結論をまとめた。…

※「《拒否された個人の正義》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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