世界大百科事典(旧版)内の《日本伝統音楽の研究》の言及
【都節】より
…江戸時代に都会で発生し流行した芸術音楽(義太夫や長唄など)に多くみられる,半音を含む音階(陰旋法)で,民謡などの田舎節(いなかぶし)と名づけられた半音を含まない音階(陽旋法)と対立する。 小泉文夫(1927‐83)は《日本伝統音楽の研究》(1958)の中で,日本の音階に核音とテトラコルド(4度音列)が存在することを明らかにした。それによると,日本の音階は4種類のテトラコルド(民謡,都節,律,沖縄)のいろいろな結びつきによって構成され,上原の都節の音階は上行形が都節のテトラコルドと民謡のテトラコルドの組合せ,下行形が都節のテトラコルド,2個の組合せと考えられる(図)。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」