《日本家族制度と小作制度》(読み)にほんかぞくせいどとこさくせいど

世界大百科事典(旧版)内の《日本家族制度と小作制度》の言及

【有賀喜左衛門】より

…有賀はマリノフスキーやラドクリフ・ブラウンの機能主義民族学と,デュルケームやモースの社会学の影響下に民族学ないし社会人類学を経て社会学に入った。日本の村落構造,ことに家と同族組織を村人の生活意識に即して把握する独自な方法論によって研究をすすめた(《日本家族制度と小作制度》1943,《南部二戸郡石神村における大家族制度と名子制度》1939,など)。村落にとどまらず,広く都市をも含む日本社会の構造を扱う先駆的諸研究を展開し,遺著《文明・文化・文学》(1980)における文化論にまで及んだ。…

【家族社会学】より

…鈴木栄太郎は農村社会を分析して,家族・家と村落共同体の問題を提示した(《日本農村社会学原理》1940)。有賀喜左衛門は,日本の小作制度を家族制度との関係で分析し,本家・分家,親分・子分の関係を軸として村落のあり方を解明した(《日本家族制度と小作制度》1943)。また,第2次大戦中には,仁井田陞の《中国の農村家族》(1952)や福武直の《中国農村の社会生活》(1947)をはじめ,中国,台湾,朝鮮などの調査がなされた。…

※「《日本家族制度と小作制度》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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