世界大百科事典(旧版)内の《曲面論》の言及
【数学】より
… C.F.ガウスは両世紀の境界に立つ数学者である。彼はゲッティンゲン大学の天文台長となって,みずから観測にも従事して,天文学,測地学,電磁気学など数学の応用にも著しい功績があったが,それに関連して最小二乗法を数学的に基礎づけたり,曲面論,ポテンシャル論を展開するなど,純粋数学の新生面をも開いた。彼は19歳のとき,正十七角形が定規とコンパスで作図できることを発見して数学者となる決意をしたといわれる。…
【ダルブー】より
…彼が創案した動標構の方法は20世紀の幾何学にも大きな影響を与え,その寄与は計り知れない。約10年の歳月をかけて書かれた不朽の名著《曲面論》には彼の業績とその先駆者たちの仕事が凝集されており,なかでも曲面の変形,球面表示,定曲率曲面,直交曲面族,無限小変形などについての諸問題が偏微分方程式を軸として論ぜられ,種々の関連性がみごとにとらえられている。【森本 明彦】。…
※「《曲面論》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」