《梅魁莟八総》(読み)はなのあにつぼみのやつふさ

世界大百科事典(旧版)内の《梅魁莟八総》の言及

【南総里見八犬伝】より

…その初めは1834年(天保5)10月大坂若太夫芝居の《金花山雪曙(きんかざんゆきのあけぼの)》で,これは不評不入り,つづいての36年正月~4月大坂嵐橘蔵座(中の芝居)《花魁莟八総(はなのあにつぼみのやつふさ)》(8幕,西沢一鳳作)も,後編は不入りだったと伝えられる。浄瑠璃では,同年7月大坂の稲荷境内枡屋座《梅魁莟八総(はなのあにつぼみのやつふさ)》(12段,山田案山子作)は初日後日の両日上演で,ほぼ原作の筋に近い脚色である。江戸においては同年4月江戸森田座《八犬伝評判楼閣(うわさのたかどの)》(6幕,三枡屋四郎・宝田寿助ら作)が初上演となり,犬塚信乃の生い立ちから古那屋までを中心に,犬坂毛野のくだりを大詰におき,伏姫・犬山道節のくだりを夢の場として十八番の《鳴神》(清元)に結んで四建目に付加したもので,大入りをとった。…

※「《梅魁莟八総》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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