《歌徳恵山吹》(読み)うたのとくめぐみのやまぶき

世界大百科事典(旧版)内の《歌徳恵山吹》の言及

【太田道灌】より

…この話をもじって1833年(天保4)刊《落噺笑富林(おとしばなしわらうはやし)》(初世林屋正蔵著)中に現在伝えられる落語《道灌》の原形ができあがった。歌舞伎では1887年3月東京・新富座初演《歌徳恵山吹(うたのとくめぐみのやまぶき)》(河竹黙阿弥作)がこの口碑を劇化,賤女おむらは道灌に滅ぼされた豊島家の息女撫子で,父の仇と道灌に切りかかる趣向になっている。現在の新宿区山吹町より西方の早大球場,甘泉園のあたりを〈山吹の里〉と通称し,戸塚町面影橋西畔に〈山吹の里〉の碑が立てられ,その旧跡とされている。…

※「《歌徳恵山吹》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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