《海瑞罷官》(読み)かいずいひかん

世界大百科事典(旧版)内の《海瑞罷官》の言及

【海瑞】より

…応天巡撫のとき,郷紳の不当な土地取上げに反対して罷免されたが,民衆の側に立っての名裁判は,その後,好んで芝居のテーマに取り上げられた。解放後,歴史学者呉晗(ごがん)の書いた《海瑞罷官(海瑞の免官)》が,海瑞にかりて毛沢東の政策を誹謗するものとして激しい批判を浴び,文化大革命への導火線となったことは有名である。【小野 和子】。…

【呉晗】より

…人民共和国成立後は北京市副市長となり,全国人民代表大会代表,中国民主同盟副主席などの要職につくかたわら,中国史学会理事をも務めた。鄧拓,廖沫沙と共著の《三家村札記》は毛沢東路線を風刺するものといわれ,また歴史劇《海瑞罷官》に対しては,毛沢東の指示で姚文元が批判文を執筆し,それが文化大革命発動の引金となった。【山田 敬三】。…

※「《海瑞罷官》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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