世界大百科事典(旧版)内の《漢学》の言及
【漢学】より
…その学問の特色は,《十三経注疏》を主材として史書や諸子の文献にも及び,漢・唐の時代の訓詁(くんこ)を重んじ,校勘・考証の札記(ノート)と研究者間の書信による交流を積みかさねて,許学(許慎の古代文字学)・鄭(てい)学(鄭玄(じようげん)の経書注釈)の復活と応用をきわめようとした。旧中国におけるいわゆる実事求是の学,つまり類推と帰納の実証的方法による真理探究の学術は,この清朝漢学により代表される。 また日本での国学に対する中国の学術の総称としても〈漢学〉の語が用いられる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」