《玉の牒》(読み)ぎょくのちょう

世界大百科事典(旧版)内の《玉の牒》の言及

【振鷺亭】より

…日本橋本船町の家主で浜町に住した。絵を鳥居清長に学んだというが,戯作は1789年(寛政1)刊の洒落本《自惚鏡(うぬぼれかがみ)》を処女作として翌90年刊《格子戯語(こうしけご)》,寛政改革後の寛政年間(1789‐1801)に刊行した《玉の牒(ぎよくのちよう)》《客衆一華表(きやくしゆいちのとりい)》などの洒落本に佳作が多く,読本に《いろは酔故伝》(1794),《千代曩媛七変化物語(ちよのひめしちへんげものがたり)》(1808),《阥阦妹背山(おんよういもせやま)》(1810)などがあり,ほかに滑稽本,合巻の作もある。1807年(文化4)に,家主の職を親族らから追われたらしく,浅草寺内に移り,晩年は落魄して川崎に移り,手習師匠を業としたという。…

※「《玉の牒》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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