《画道要訣》(読み)がどうようけつ

世界大百科事典(旧版)内の《画道要訣》の言及

【狩野派】より

…とくに《本朝画史》は,狩野派はやまと絵と漢画の両者を総合したものという見方に立って編集されている。江戸狩野の絵画制作に対する考え方は,安信の《画道要訣》(1680)に端的に現れている。絵には天与の才能による〈質画〉と,古画を学んで得られる〈学画〉とがあり,狩野派では,後世に伝えることができるという点で質画の妙よりも学画の法をよしとする。…

【画論】より

…これらに続いて,狩野永納が編んだ《本朝画史》は,史観をともなった本格的な日本絵画論・絵画史として画期的なものである。狩野安信の《画道要訣》(1680),土佐光起の《本朝画法大伝》(1690)は,ともに秘伝として門人に与えられたものであり,内容には宋・元の諸画論の巧みな翻案が見られる。 以上のような狩野・土佐派による初期画論に続いて,18世紀になると,浮世絵や文人画,洋風画などの新興画派擁護の立場にもとづく正論もあらわれ,多彩な様相を呈する。…

※「《画道要訣》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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