《異端者について》(読み)いたんしゃについて

世界大百科事典(旧版)内の《異端者について》の言及

【カステリヨン】より

…同地大学のギリシア語講師となったが生活は貧窮,またカルバン派の中傷に苦しめられた。その間,聖書・神学研究と並行してわかりやすい仏訳聖書を刊行(1555)したほか,53年カルバンによる異端者セルベトゥス焚刑事件にあたり,古今の文献を論拠に世俗権力による異端処刑の非を立証した編著《異端者について》(1554)を発表して寛容論争の口火を切った。62年第1回フランス宗教戦争に際しては,個人の信仰・良心は尊厳侵すべからずとする信念から同朋相喰む戦争の愚を説き,平和回復とフランスの国民的統一を祖国に訴える《悩めるフランスに勧める》(1562)を発表した。…

※「《異端者について》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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