《破船》(読み)はせん

世界大百科事典(旧版)内の《破船》の言及

【久米正雄】より

…その後,第4次《新思潮》に発表した《競漕》(1916)のほか,学生生活や《新思潮》同人との友情のもつれを描いた軽妙で清新な好短編によって文壇的地歩を築いたが,菊池寛の推挽による長編《蛍草》(1918)の成功をきっかけに通俗小説の領域に進出した。東大英文科卒業前後に漱石令嬢に失恋した体験を素材にした《破船》(1922)が代表作。〈微苦笑〉の造語や評論《私小説と心境小説》(1925)もよく知られている。…

※「《破船》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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