《花壇地錦抄》(読み)かだんちきんしょう

世界大百科事典(旧版)内の《花壇地錦抄》の言及

【園芸】より

…水野元勝の《花壇綱目》(1681)は180あまりの花を取りあげる。以降,貝原益軒の《花譜》(1698),伊藤三之丞(伊兵衛)の《花壇地錦抄》(1695)と続き,江戸時代を通じ70におよぶ園芸書が書かれる。安楽庵策伝の《百椿集》(1630)をはじめ,ツツジ,キク,サクラ,ボタン,ウメ,アサガオ,ハナショウブ,ナデシコなど花の専門書が出版され,さらにモミジ,カラタチバナ,オモト,マツバラン,セッコクなど葉を観賞の対象とした多数の品種を成立させた。…

【シュロチク】より

…カンノンチクよりも寒さに強く,西南日本では露地植えでも越冬でき,ときには大株を見る。 どちらの種類も日本では《花壇地錦抄》(1695)に記事がみられるほどで,古い時代から観賞用に栽培されている。温室のなかった時代からつくられており,性質は強い。…

【ドライフラワー】より

… 日本にも,カイザイク,ローダンセ(ヒロハハナカンザシ)などは明治以降に渡来していたが,ドライフラワーとしてではなく多くは花壇用として栽培されていた。一方,《花壇地錦抄》(1695)にセンニチコウは〈十月の此花を茎とともに切って,かげぼしにして冬立花の草とめ,なげ入れ等に用いる。花の色かわらずして重宝なる物〉とあり,日本でのドライフラワーの最初の記録とされる。…

※「《花壇地錦抄》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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