《花月新誌》(読み)かげつしんし

世界大百科事典(旧版)内の《花月新誌》の言及

【漢詩文】より

…これらの人々が互いの文章を品評するために作った文会には旧雨社(藤野海南),麗沢社(重野成斎),廻潤社(川田甕江(おうこう))などがある。詩文の雑誌として有名なものには《新文詩》(1875年7月~83年12月),《明治詩文》,《花月新誌》(1877年1月~84年10月)などがあるほか,当時の大新聞には,おおむね文苑や詩林などの欄があり,著名な作家を選者にえらんで一般の投稿を歓迎していた。また,こうした動向と並行して,正岡子規,田山花袋,夏目漱石,森鷗外なども漢詩を作っていた。…

【成島柳北】より

…政府の言論弾圧にたいする果敢な抵抗や軽妙なスタイルで時事を諷した雑録はよく知られている。また77年から漢詩文雑誌《花月新誌》を創刊,主宰した。文人的な美意識に拠って,文明開化の浅薄な側面を鋭く撃ったその反骨の姿勢は,反近代の文学の系譜に特異な位置を占めている。…

※「《花月新誌》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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