《荏柄天神縁起》(読み)えがらてんじんえんぎ

世界大百科事典(旧版)内の《荏柄天神縁起》の言及

【北野天神縁起】より

…なかでも弘安本は承久本とは正反対に整然とした構図で,冷たく生硬な表現様式を示す。このほか,各地の天神社において縁起絵巻の制作,転写が重ねられ,正嘉・弘安本系の縁起に自社の縁起を加えた《松崎天神縁起》,承久本の系統をひく《荏柄天神縁起》など多様な天神縁起が生み出された。【田口 栄一】
[内容]
 《北野天神縁起》はふつう,(1)祭神である菅原道真の生涯を説話的色彩を加えて描いた伝記,(2)道真の怨霊(御霊)が猛威をふるうという伝承,(3)道真の霊の託宣があって北野社が創建され,道真に贈位贈官のあった次第,(4)天神の加護によるさまざまの霊験の説話,という4部から成る。…

※「《荏柄天神縁起》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android